- 2024年版花粉特集
- ・花粉症とは
- ・2024年の花粉量と飛散時期
- ・花粉症の諸症状
- ・花粉症と眼の症状
- ・花粉対策
- ・自宅でできる花粉症対策
2024年の花粉量と飛散時期
飛散量は例年よりやや多い傾向でほぼ例年並みの2月上旬に飛散開始
日本気象協会の発表によると、2024年春の花粉飛散量は、例年(過去10年の平均)に比べると、九州から東北では、ほとんどの地域で例年よりやや多いでしょう。北海道のシラカバ花粉は非常に多い見込みです。
各地域の花粉飛散傾向は、例年に比べると、九州・四国・中国・東海・北陸・関東甲信は120~140%とやや多い、近畿・東北は160%と多い、北海道は200%以上で非常に多い予想が出ています。スギ花粉の飛散開始時期は2月上旬、ほぼ例年並みの時期にスタートする予報です。
花粉飛散傾向(前シーズン比)
2024年春の花粉飛散量は、前シーズン(2023年)と比べると、九州から東北南部の広い範囲で前シーズンと同じくらいか少ない傾向です。東北北部と北海道は、前シーズンの飛散量が少なかったため、非常に多くなる見込みです。
2024年の花粉の飛散時期
飛散開始は九州から東北まで例年並みの予報
スギ花粉シーズンは、ほぼ例年並みの時期にスタートする予報です。2月上旬から九州、四国、中国、東海、関東甲信の一部で飛散開始となる見込みです。
スギの雄花は、初冬に冷え込みが厳しいと休眠打破が順調に進み、休眠から目覚めた後は、暖かいほど開花が早くなる傾向があります。この冬の気温は、12月から2月にかけて平年より高く推移する見通しです。初冬に冷え込む日が続かないことから、休眠打破が遅れる見込みです。一方、真冬から春先に寒さの和らぐ日が現れるため、休眠から目覚めた後は、雄花の成長が比較的順調に進むと予想します。このため飛散開始の時期は、おおむね例年並みになるでしょう。北陸から東北にかけては、例年並みか例年より早い見込みです。
花粉の量は、夏場の天候に左右されます。
花粉の元となる植物の育成には、前年夏(6月~8月)の気象条件が大きく影響します。気温が高く、日照時間が多く、雨の少ない夏は花芽が多く形成され、翌春の花粉の飛散数が多くなるといわれています。
2023年は、夏の猛暑の影響で、「高温・多照・少雨」という花芽の形成に好条件な気象が九州から北海道にかけて揃いました。
一方、2023年の春は花粉飛散量が多い傾向だったため、秋に観察されたスギ雄花の花芽の量は、ほとんどの地域で前年の秋より少ないという結果になりました。
このことから、2024年春の花粉の飛散量は、2023年に比べると広い範囲で少ない傾向になる予報が出ており、それでも今夏の猛暑の影響で、ほとんどの地域で例年よりやや多くなる傾向でしょう。
スギ花粉は、飛散開始と認められる前からわずかな量が飛び始めます。2 月上旬に飛散開始が予想される地域では、1 月のうちから早めに花粉対策がおすすめです。